ホーム > 団体情報 > 全国大学生協連について > 会長理事挨拶
全国大学生活協同組合連合会
会長理事 庄司興吉
多数の組合員の参加と、各大学関係者の方がたのご支援をいただいたおかげで、私たち大学生協の学生総合共済事業は、今年で28年目となりました。この事業の最大の意義は、それが何よりも学生同士の助け合いであることです。
ご承知のようにこの十数年、日本社会がグローバル化の大きな流れに巻き込まれ、さまざまな「改革」などが行われてきた結果、学生および保護者の方がたの経済的社会的な状況が不安定の度を高めています。それに加え、地球温暖化などの影響も加わってか、日本社会の宿命ともいうべき地震災害だけでなく、台風などにともなう天災人災も増えてきました。
またさらに、現代社会は世界的規模のリスク社会などといわれるように、文明が高度化し、生活手段や交通通信手段などの利便性が格段に高まってきた反面、さまざまな事故のリスクもそれだけ高まってきています。学生たちの多くが、保護者の失業や病気だけでなく、自分自身も含めて地震や台風の被害に直面したり、通学やアルバイトや旅行などの途上で事故に遭遇してしまうケースも少なくありません。
こうしたさまざまなリスクに対処する一般的な方法としては保険があり、学生や保護者の多くがなんらかの保険に入っていることが多いのも事実です。しかし、大学という場および学生時代という特定の時期にはそれにともなうさまざまなリスクがありますので、一般の保険の他に、学生であることを全うし社会人になるまでの時期を保障する仕組がぜひとも必要です。昨今は、それを見越して、初めから学生を対象とする保険などが、大学のなかに入り込む場合も出てきました。
しかし、学生たちに本当に必要なのは、学生たちが自分たちで自分たちの状況を見つめ、自分たちがもっともよく分かる生活や勉学の状況に即した、お互いの助け合いの仕組を維持していくことです。学生総合共済が始められたのはそういう理由からであり、今日まで学生たち自身の努力で伸びてきたのもそういう理由からでした。
共済には単なる保険とは違った特別の意味があります。学生たちがお互いに助け合いながら成長していく過程で、協同し協力することを身体で学んでいくことほど、21世紀の社会にとって大切なことはないでしょう。
私たちは学生たちのそういう成長を願いながらこの事業をますます広め、その成果をふまえてこれからの大学と社会の発展にも貢献していきたいと思っています。どうかこれからも、関係各位のご協力をお願いするしだいです。